過払い金とは

最近よく聞く「過払い金」。

「何だかお金が戻ってくるようなことみたいだけど，まさか自分には関係ないだろう。」

そんな風に思い込んでいませんか？

　ここでは，過払い金について，大阪で債務整理を行う弁護士が簡単に説明します。

弁護士　若　林　勇　士
大阪弁護士会所属

▼「かばらいきん」と読みます。
▼過払い金とは，サラ金やクレジット会社に払い過ぎたお金のことです。
▼これまでサラ金やクレジット会社の多くは，消費者に黙って利息制限法に違反した高利の貸付を行っていました。取られ過ぎた利息を元金に充当して計算し直すと，元金がゼロになり，実は既に完済できていた！というケースが多数あります。完済どころか，余分にお金を払い過ぎていた！！というケースも珍しくありません。元金分を超えて余分に払い過ぎていたお金が過払い金です。常に限度枠いっぱいの状態であったとしても，７年前後高利の借入をしていれば，過払いの可能性が極めて高いです。１０年前後高利の借入をしていれば，何十万円の過払い金が戻ってくる可能性があります。長期間借入をしている場合，何百万円の過払い金が戻ってくることもあります。
▼高利の業者に完済できている方は，ほぼ間違いなく過払いです。完済してから１０年が経過していなければ，今からでも過払い金を取り戻せます。
▼本来，この過払い金は，当然返還されるべきものです。しかし，貸金業者は，請求しない者には過払い金を返還しません。請求されても，当然のように減額を要求してきます。減額したくなければ，訴訟を行わざるを得ないことがほとんどです。また，訴訟で負けるまで返還しない業者もいます。
▼過払い金には時効があります。また，業者の支払能力がなくなれば，回収できなくなります。ですから，心当たりのある方は，早期に着手することが肝要です。　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　

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